1988年が転機。臨床心理士が誕生した

1988年といえば、どんな年だったでしょうか。

昭和63年のことになります。日本でも様々なことがあったことでしょう。2016年から遡ること、28年も前の事です。今、30才の人は、2才の頃の話です。千代の富士関が、53連勝を収めた年でもあります。

実は、この年にカウンセリング関係領域にも大きな転機が訪れました、それが、臨床心理士の誕生でした。

心理士の資格化は、1988年より遙か以前から議論されていたのですが、ようやくこの年に誕生させることができたという経緯があります。本来は国家資格を目指していたのだと思いますが、民間の資格として活動を開始しています。(この資格が現在の公認心理師資格とも密接に関係しています。)

戦前に、心理カウンセラーという言葉が、日常用語の中に登場する機会がどのくらいあったものでしょうか。カウンセリングという言葉が、日常用いられはじめたのは、1950年代以後のことではないかと思います。

1950年代から、ロジャーズのカウンセリングが日本に紹介されはじめ、日本各地でカウンセリングを学ぶ人が増えて行きました。特に教育関係の分野で多く学ばれたそうです。

この頃から考えると、1988年という年は、35年くらい後のことになります。

この間にも、徐々に心理カウンセリングへの関心の高まりが増えて行ったのでしょう。

心理カウンセリングや人間の心理という面に意識が向き始めた背景を、物が豊かになったことと関係させて考えることがあります。

戦後の経済成長は右肩上がりで進んでおり、その当時はなかなか心理的なことに意識が向きにくかったのでしょうか。「もはや戦後ではない」が流行語になったのは1956年頃でした。この頃から、食糧難も徐々に改善されていったのでしょうか。

日本の経済は、この先長い事右肩上がりの中進んでいきました。

この右肩上がりの中で、どのように心理的な面へ意識が向いていったのでしょうか。この延長線上にも、心理士の資格化を進めた一つの理由があることになるでしょう。

臨床心理士は1988年から増えて続け3万人を超えた

さて、臨床心理士は1988年に誕生してから、2016年現在でも活動を続けています。資格取得者は3万人を越えた模様です。

今後、公認心理師資格の登場に伴い、こうした数値的なことがどのように変動するかはわかりませんが、日本の心理士分野の活動は、このような資格とともに進んでいくことになりそうです。

本サイトコンテンツの、日本におけるカウンセリングの歴史もご参照下さい。