本格的なカウンセリングの開始時期はいつか?インテーク面接や検査は行う機関か。

カウンセリングにおいて生じやすい疑問に、初回のカウンセリングにまつわることがあります。

カウンセリングに行ったのに、果たしてもうはじまっているのかどうかわからなかった、という疑問が特に目立つと思います。

つまり、相談者が想像していたものと、初回カウンセリングが異なっていたということなのでしょう。

まだはじまっていないのだ・・・と考えたり、でも料金はしっかり払ったし・・・などとはっきりしない気持ちでいるのではないかと思います。

(→1回目に詳しい事情を尋ねられました。あれはカウンセリングだったのでしょうか?もご参照下さい。)

初回のカウンセリングにまつまることを注意点として整理しておきたいと思います。

インテーク面接の設定をしている機関か

初回面接(カウンセリング)は、インテーク面接(受け入れ面接と訳されます)とも呼ばれます。専門家の間では日常的に使用される表現ですが通常、聞いたこともない言葉だと思います。

インテーク面接とは、一般的に、どのような相談なのか、また、どのような援助手段が望ましいかなどを考えるための面接で、相談に至るまでの経緯や、家族のこと、ご自身の現在や過去の様子などを含め伺っていく面接です。

インテーク面接への考え方は、機関によって異なるものです。確かにたくさんのことを細かくお伺いした方が援助方針を立てやすいようにも感じられますが、それが負担になる可能性もありますし、必ずしも良い援助に繋がるとは言い切れない面が多々あり、単純ではありません。

概ね3つに分類すると以下のようになります。

インテーク面接と初回カウンセリングを明確に区別して行う場合

インテーク面接例えば、大学付属相談室の様な大きな機関では、この形式を取ることがあります。インテーク面接では、その機関での受け入れが可能かどうかを判断することを含める場合もあり、カウンセリングよりも別な方法が有益と判断される場合もあり得ます。

この場合には、概ねカウンセリングは開始されていなかったと考えて良いと思います。

もし、継続を希望する場合には、インテーク面接とは別な人が、カウンセリングを担当する可能性が大いにあります。機関全体として、インテーク面接の結果から、援助方針を話し合って、担当カウンセラーを決めるような機関まで存在します。

非常に丁寧と言えますが、カウンセラーを決めるまでに多くの場合は多少の時間を有するはずです。

また、インテークの次の回に、絵画を用いた面接や、フォーカシングなどを行う場合もあり得ます。これだけ違う形になると、別なのだと実感はしやすいでしょう。

担当者が確定したところで、案外、同じ話の繰り返しになることもあるのだと思います。インテーク担当者から伝え聞いた場合と、本人から直接伺うのとでは、やはり意味合いは違うと思います。

お急ぎの場合には、実際のところ、面倒、不便とお感じになられる方もあると思います。

インテーク面接と初回カウンセリングを一体化して行う場合

初回面接では、どうしても、事情を伺うことに時間や労力を要することがあります。例えば、成人の人がお見えになった場合、子供の頃の様子や、学校での成績や家庭内の事などを聞く可能性があります。

しかし、これは、本来の相談の内容とはかけ離れたことのようにも思えるので、カウンセリングを受けた、とは実感がわきにくいかもしれません。

一体的に行おうと意識した場合には、よりカウンセリングに近い形のインテーク面接になりやすいとは言えると思います。

この場合は、概ね、カウンセリングだったと考えて良いでしょう。

多くの場合は、この形式が採用されているはずですし、インテーク面接と明確に区別される場合においてもカウンセリングの様な時間として行われるものですが、インテーク面接を行う人の立場や考えに左右されるようです。

 

インテーク面接を特別設けていない場合

特段、インテーク面接を設けていない相談室もあります。その場合は、初回からカウンセリングははじまっていたと考えて良いと思います。

人によっては、もっと緻密に周辺事情を把握してからはじめて欲しかった、と感じる場合や、なんだか頼りないとお感じになられる可能性も残すところと思います。

このように、機関の体制によって、初回のカウンセリングに対する印象異なるものとなる可能性があります。一要因であることは確かだと思います。

ただし、インテーク面接明確と初回カウンセリンを明確に区別ような場合にも、十分カウンセリングを受けたと感じる方も、決して少なくはありません。そのため、一概にこの分類で全てを推し量ることはできません。

検査を行ってからカウンセリングに入る場合

インテーク面接の他に、検査を行ってから、本格的なカウンセリングを開始する場合があります。この場合は、2,3回の時間を有するようです。

つまり、5回のカウンセリンであれば、そのうち2,3回はインテーク面接と、検査に要することになるのでしょう。

アドバイスがないのでカウンセリングははじまっていなかったのではないか?

最後に、相談に行ったのに、カウンセラーは黙って聞いていただけだった、という経験をした場合が挙げられます。

インテークとも違い、このようなことは結構頻繁においていると思います。これは、カウンセラーの訓練課程を知ることで、納得が行くかもしれませんが、とは言えど、多くの人が戸惑いを隠せないことでもあると思います。

日本におけるカウンセリングの歴史をご参照頂くと、少しイメージが着くかもしれません。日本のカウンセリングは、カール・ロジャーズのカウンセリングの影響を強く受けています。

しかしながら、ロジャーズ派のカウンセラーであっても、必ずしもこのような体験をなさるとは限らないものです。「誰に会ってきたか」ということが、このテーマの一番の要だと思っています。

まとめ

相談にお見えになる方のそれまでの心情を想像するとき、いずれにしても初回カウンセリングが特別な意味を持つことは、多くの専門家が心得ている所で、肝に銘じるべき事であります。

ですが、一方で多くの方が、初回でモヤモヤの残る経験をするわけですから、やはり警戒心を持って初回の臨むことは必要だと思います。

初めてのカウンセリングから2回目の予約を取るまでの様子もご参照下さい。