コンサルテーション

コンサルテーションコンサルテーションは、定義の仕方に様々あるが、基本的には、ある専門家が、別な専門家へ助言することを指している。

この場合、コンサルテーションを行う側を、コンサルタントと呼び、受ける側を、コンサルティと呼ぶ。臨床心理士が、精神科医に助言を求めたならば、臨床心理がコンサルティ、精神科医がコンサルタントということなになる。

もちろん、逆な立場になる場合もある。

コンサルテーション

臨床心理的地域援助の文脈で行われるコンサルテーション

また、地域援助の場面においてもコンサルテーションが用いられている。例えば、ある地域でストレスに対する啓蒙活動や、その対処に関するプログラムを考案しようとする動きがあったととする。

実際に、実行にあたっている人は、地域の中で動いている人々である(例えば市役所職員)。その中で、市役所職員が、作成したパッケージについて、臨床心理士に専門的な立場からの意見等を求める動きが起きることもあるだろう。この場合にも、コンサルテーションが用いられていると言える。

この場合、相談を受けた臨床心理士は、実務にはかかわっておらず、実際の活動は市役所職員が行うものである。

市役所に限らず、このような活動は学校や企業、その他諸々の領域でも行われている。スクールカウンセラーの活動においても、しばしばコンサルテーションの重要性が主張されたりもしている。

個別相談における場合

さて、コンサルテーションとは単に、元々もっている専門知識を提供するだけの行為だろうか。

もし専門的知識の提供だけに終始するならば、それは一般論に近い形になるのではなかろうか。

実際の現場では、一般論の通りになることは少ないものであるから、コンサルテーションにも個別性が求められるのではないだろうか。

ナラティブな視点から言えば、それぞれの物語があるわけだから、物語に沿った形の助言を探す事の方が肝要ではないかと思われる。

ここに、心理臨床家がコンサルテーションを行う場合の独自性があるのではなかろうか。もちろんナラティブな視点に限らず、システムズ・アプローチでも、ソリューション・フォーカストでも良いわけであるが、現場に役立つものを我々は目指すべきであろう。

我々は、目の前の人越しにしか、援助を行えない者である。いつでも、主体は、相談にお越しになった方であり(コンサルティ)、コンサルタントは、黒子である。

これは、カウンセリングを行う場合と同じものであると考えている。